2017年11月、角界を激震させた暴行事件の責任を取り、惜しまれつつ現役を引退した第70代横綱・日馬富士。土俵上で見せた圧倒的なスピードと鋭い立ち合いでファンを魅了した大横綱が、まげを落として日本を離れてから長い年月が流れました。角界を去った彼が選んだセカンドキャリアは、多くの相撲ファンが想像した「親方」としての道とは全く異なるものでした。
現在、日馬富士は祖国モンゴルの首都ウランバートルを拠点に、総合教育機関の創設者兼理事長、そして複数の企業を率いる実業家として目覚ましい手腕を発揮しています。土俵の鬼と呼ばれた男がなぜ教育に人生を捧げる決意をしたのか、その華麗なる転身の舞台裏と、家族とともに歩む2026年現在のリアルな姿に迫ります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:日馬富士は現在、モンゴル屈指のエリート校「新モンゴル日馬富士学園」の理事長として大成功を収めている。
- 要点2:引退後に法政大学大学院で修士号を取得し、教育のみならず環境ビジネスや医療・農業を手がける実業家へ飛躍した。
- 要点3:角界復帰の可能性は極めて低いものの、文化・教育・ビジネスを通じて日本とモンゴルを強固につなぐ架け橋となっている。
【2026年最新】元横綱・日馬富士は現在何をしているのか?
土俵を去った日馬富士(本名:ダワーニャム・ビャンバドルジ)は、現在モンゴルの首都ウランバートルにおいて、私立の小中高一貫校「新モンゴル日馬富士学園」の理事長を務めています。かつての鋭い眼光は穏やかな教育者のそれへと変わり、毎朝校門に立って生徒たちを笑顔で迎え入れる姿が地元メディアでも度々報じられています。
彼の活動は教育分野だけにとどまりません。モンゴル国内で環境保全プロジェクトや医療関連事業、さらには持続可能な農業ビジネスを展開する実業家としても確固たる地位を築いています。角界引退直後こそ騒動の渦中にあったものの、現在では祖国の未来を担うリーダーを育てる国家的キーパーソンとして、政財界からも絶大な信頼を寄せられる存在です。
日本との交流も完全に途絶えたわけではありません。教育提携やビジネスの商談、自身のアート活動などを目的に定期的に来日しており、関係者や支援者との強固なネットワークを維持しています。
なぜ教育の道へ?開校した「新モンゴル日馬富士学園」の評判と実績
多くのファンが抱く「なぜ相撲のレジェンドが教育事業へ進出したのか」という疑問に対し、日馬富士本人は現役時代からの強い信念を語っています。彼は少年時代、警察官だった父親から「国を発展させるのは武力ではなく教育だ」と教え込まれて育ちました。16歳で来日して以来、相撲道を通じて学んだ日本の「礼儀作法」「感謝の心」「自立の精神」を祖国の子どもたちに還元したいという想いが、彼の最大の原動力でした。
2018年9月に開校した「新モンゴル日馬富士学園」は、敷地面積約2万平方メートルを誇る国内最大級の私立学校です。日本の教育モデルを全面的に導入しており、モンゴルでは珍しい「生徒自身による校内清掃」や「給食指導」、毎日の挨拶運動などを徹底。学力面でも理数系教育(STEM教育)や日本語・英語のトリリンガル教育に注力しています。
開校当初こそ元力士による学校経営を手腕を疑問視する声もありましたが、現在ではモンゴル国内有数の超人気校へと成長しました。卒業生からは日本の東京大学や京都大学をはじめとする難関大学、欧米の名門校への合格者が続出しており、入学倍率は毎年高水準を記録しています。「人間性と高い知性を兼ね備えたリーダーを育てる」という彼の教育方針は、現地のエリート層から絶大な評価を獲得しています。
実業家としての顔と推定年収・資産|法政大学大学院で磨いた経営手腕
日馬富士のビジネスパーソンとしての成功を支えているのが、引退後に培った学問的バックボーンです。彼は現役引退後の2019年、法政大学大学院政策創造研究科に入学しました。多忙なスケジュールの合間を縫って熱心に通学し、地域創生や環境政策、国際協力を徹底的に学び、2021年に修士課程を修了しています。
単なるネームバリューではなく、論理的な経営戦略と地域開発のノウハウを修得したことで、実業家としての歩みは一気に加速しました。学校法人の運営にとどまらず、ウランバートル郊外でのエコビレッジ開発、日本の先端技術を導入したスマート農業、さらには医療機器の輸入販売など、手がけるビジネスは多岐にわたります。
これらに伴い、彼の経済的成功も注目を集めています。現役時代の獲得賞金や懸賞金などの蓄積に加え、経営する複数企業の収益を合わせると、現在の年間収入は数億円規模に達していると推測されます。保有資産も数十億円規模と目されており、現役時代以上のスケールで富と雇用を生み出す社会起業家として成功を収めています。
画家としても活躍!チャリティー個展に見る多彩な才能
日馬富士の多才ぶりを語る上で欠かせないのが、プロ級の腕前を持つ絵画制作です。力強い筆致と豊かな色彩感覚で知られる油彩画は、現役時代から専門家筋で高く評価されていました。
引退後も創作活動は精力的に続けられており、日本やモンゴルで個展が幾度となく開催されています。富士山やモンゴルの雄大な大自然、祈りをテーマにした重厚な作品が多く、展示会では即座に買い手がつくほどの人気を博しています。
特筆すべきは、絵画の販売益を私腹を肥やすためではなく、恵まれない子どもたちの教育資金や医療支援へ寄付するチャリティー活動に充てている点です。表現者としてのアート活動さえも、彼の掲げる「社会貢献」の哲学と深く結びついています。
衝撃の引退から現在まで|貴ノ岩暴行事件の経緯と引退理由の真相
時計の針を戻すと、日馬富士が角界を去る直接のきっかけとなったのは、2017年10月下旬に鳥取市内の飲食店で起きた貴ノ岩関への傷害事件でした。巡業中の酒席において、先輩力士への礼を欠いた態度をとった貴ノ岩に対し、日馬富士が激高。平手やカラオケのリモコン等で頭部を殴打し、負傷させるという事態に発展しました。
この一件は11月場所に突入した直後に大々的に報道され、連日ワイドショーを独占する一大スキャンダルとなりました。相撲協会による調査が進む中、横綱としての品格と社会的責任を問われた日馬富士は、警察の捜査結果を待たずに2017年11月29日に電撃引退を発表しました。
引退会見で彼は、深々と頭を下げながら「先輩横綱として、弟弟子が礼儀やマナーを欠いていると思ったとき、正しい道へ正すのが先輩の義務だと思った。しかし行き過ぎた指導となり、彼を傷つけてしまった」と無念の思いを吐露。自らの過ちを全面的に認め、弁解を一切口にすることなく土俵を去る決断を下しました。この電撃的な引き際こそが、その後の新たな人生を愚直に切り拓く覚悟へとつながっていきました。
妻や子供とのプライベート生活|相撲界復帰の可能性はあるのか?
公私ともに充実を見せる日馬富士の傍らには、常に愛する家族の存在があります。2010年に結婚した妻のバトツェツェグさんは、かつて日本の岩手大学に留学していた経験を持つ聡明な女性です。日本語が堪能で文化にも精通している彼女は、学校設立や日々の法人運営においても、日馬富士の最も頼れるパートナーとして支え続けています。
夫妻の間には3人の娘が誕生しており、ウランバートルで穏やかな家庭生活を築いています。父親として娘たちの成長を見守る日々は、教育現場で多くの子どもたちに向き合う姿勢にも直結しています。
一方で、日本のファンが気になる「相撲界への復帰」はあるのでしょうか。結論から言えば、日本相撲協会の年寄(親方)として角界に復帰する可能性は限りなくゼロに近いと言わざるを得ません。年寄株を取得して親方になるには日本国籍の取得が必須条件ですが、日馬富士はモンゴル国籍を保持し、祖国での国家再建に全霊を傾けています。
ただし、相撲との縁が切れたわけではありません。モンゴル相撲の普及発展や、現地の有望な少年力士が日本へ挑戦する際のアドバイザーとして、非公式ながら日本とモンゴルの相撲パイプを陰で支えています。
【日馬富士の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日馬富士は現在、主にどこに住んでいますか?日本で見かけることはありますか?
A1:生活の拠点はモンゴルの首都ウランバートルにあります。ただし、学校の教育提携、自身が手がけるビジネスの商談、絵画の個展開催などのため、年に数回程度は定期的に来日しています。
Q2:暴行事件の相手である貴ノ岩とは現在どのような関係ですか?
A2:引退後の2019年、鳥取地裁での民事訴訟を通じて正式な和解が成立しています。貴ノ岩自身もすでに相撲界を引退しており、互いにそれぞれの道を歩んでおり、公の場での接触は報じられていません。
Q3:開校した「新モンゴル日馬富士学園」の学費や入試難易度は高いですか?
A3:同校はモンゴル国内では富裕層・教育熱心な中間層に支持される私立エリート校であり、学費は公立校に比べ高額です。しかし、日本の難関大学や欧米への進学実績が年々向上していることから志願者が殺到しており、入試倍率も非常に高い難関校となっています。
まとめ:土俵を去ってなお輝く日馬富士の未来と日蒙の架け橋
不祥事という痛恨の形で土俵を去らざるを得なかった日馬富士。しかし、引退後の彼は過去の栄光にも失意にもすがることはありませんでした。法政大学大学院での学び直しを経て、祖国の子どもたちのために最先端の教育環境を整え、実業家として地域社会に雇用を生み出し続ける姿は、セカンドキャリアの極めて稀有な成功事例です。
土俵の上で見せた妥協なき闘志は、いまや「国境を越えた人づくりと未来創出」という壮大な事業へと注がれています。大相撲の元横綱という肩書を超え、日本とモンゴルを結ぶ確固たるリーダーとして歩み続ける日馬富士の挑戦から、今後も目が離せません。 (出典: 日 馬 富士 現在(Yahoo!ニュース))